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バスルームつき個室の工事模様

house13roomAバスルーム


出来た!

個室にバスルームがついて
ゆったりお部屋で滞在したいゲストの方にも
ご利用して頂けるhouse13となりました。

なんだか宿が充実して
スタッフの私たちも満たされて嬉しい気分です。

さて、このバスルーム改装
それのまあ、長かったこと
後から後からトラブルが降ってきたこと

それがモロッコと今日はお伝えしたいのですが
もう、思い出したくても思い出せないくらいのごっちゃりした出来事の山。
書き出しながら、伝えきる自信が既に無くなっています...


モロッコの良いところとしては
それぞれ、手仕事のいろんな職人さんが居て
それが業者さんという訳でなくて皆個人なので
融通を利かせてくれる。

既製品にはない自由があって
日本などでは、特注になるととても高くなって手を出せないところなのですが
自分のアイディアを実現出来る。

今の日本ではなかなかない贅沢がある。

だから、宿作りだってもの作りとして楽しめる。
良い味をどんどん追加することが出来る。



が、あるものはやはり限られる。
塗料にしても、ネジ一本だって良質な物は少なく
妥協は必然。

そして、職人さんの技術。
やっぱりレベルは高くない。

マスキングテープもしないで、はみ出しても床に垂れたも平気なペンキ屋さん
工具がなければ、その家のナイフでどうにかしようとする水道や電気の工事屋さん
曲がってたっておかまいなし
ちょっと接続が悪いとボンドを使って応急処置で水漏れを終わらそうし
もちろんボンドはそこいらじゅうに垂れっぱなし
後で拭けばいいさって言うけど
もちろんやったらやりっぱなし掃除をしないで
家中を汚して帰って行くすべての職人さんたち
その辺にあった布を雑巾に使われるんじゃないか
何か家のものを使われてこわされるんじゃないか

何って言っても、メジャーで測ることもなく目分量ですすめていくから
後でつじつまを合わせたときには
あちゃー

だから、わたしたち日本人house13スタッフが
その職人の弟子ばりにアシストしなくてはならなく

でも細かい日本人
適当楽観主義のモロッコ人にとってはうるさい日本人に嫌気がさして
来なくなってしまう職人さんだってある

それでも、味になる場合と
ちょっとだけでもまっすぐだったら
そんなちょっとを拘るだけで出来映えが違うことを譲れない場合

待つことは大の苦手なモロッコ人
せっかちな職人さんたちにせかされなながら
自分の中で譲れる部分と譲れない部分を葛藤し答えを出しながら
指示し、アシストし

職人さんと、時には笑いながら
時にはケンカしながら
まるで人生の全てが集約されたような工事。



あ、職人さんが約束の日に来ないことがあることも、お伝えし忘れていました。
今回は、現場監督係の人も頼んだのですが
職人さんならまだしも、現場監督さんだってすっぽかし。

職人さんは来ているのに、現場監督さんが来ないので
職人さんは帰ってしまった...
ああ、今日中に終わらせなければ明日はゲストの方の予約があるのに...
現場監督さん、電話繋がらず。

翌日ごめんね〜、奥さんが病気で病院にいたんだよ(嘘)
けろっとした顔で、鼻歌うたって
作業が順調に進んでいることを気持ち良さそうにしている様子をみると

もう、かわいさがこみ上げてきて
許すとか許さないとかを飛び越えて
わたしも幸せになってきていたりする。



モロッコの人は言います。
特にこういう工事系は、一つ手を出すと二度と終わらないよ。
今のままがいいよ。

もう、さすがにわたしも知ってます。

でも、やっぱりバスルームのあるお部屋でゲストの方にゆっくりしていただきたい
作るならば拘りたい、素敵な空間を提供したい

それで始めた、水圧の弱いhouse13の
全上水管を付け替えることから始まったこの工事。

水道屋さんがいちばん適当な仕事をするんではなか、この国。
水が漏れたら一大事にもかかわらず。
例外に漏れず、工事終了後に水漏れ2回
その度に壁を壊し修理
懲りずに新しくつけた配水管からも水漏れ
壁を壊します
災害は水道工事のみに止まらず

工事の影響で天井の一部が落ちる
落ちた先は、さっき色を塗りおえたばかりのバスタブ
そのバスタブについてしまった天井の屑を取るのに指を傷つけ流血し
ホームセンターの店員さんがバスタブ2人分のと言うので購入したお湯のタンクは容量が足らず
文句を言っても故障でない限り返品はできないと
大きなタンクを買い直し
タンクが大きくなってしまったので
タンクをしまう棚を作り直し
三十時災害ほどに見舞われ

個室のバスルームには、オリジナルデザインで
真鍮のトイレットペーパーホルダー、タオル掛け、バスマット掛け、コップホルダー
よっしゃ!ランプもオリジナルで!

はい、張り切りすぎました。

そうして、毎日備品を職人の所に作りに行ったhouse13スタッフ
もう、想像は難しくないと思いますが
図面が読めない
読めてもなぜだか違うことをする
出来たと思ったら汚いところに放置でやり直し
house13スタッフは毎日、腰を抜かし、膝が抜け、魂を吸い取られhouse13に帰宅。


なんだか、モロッコの職人さんの悪口のようになってきましたが
都度、怒りが湧くわけではないんです。
なんだか、びっくりすぎて面白いし
小学生を相手に、自分がいかにそのレベルまで降りて支持できなかったのか
自己反省の連続というだけで。

驚愕の出来ごとが、わたしたちを覚醒させてくれます!笑




怒濤の数ヶ月。
でも、なんなんでしょう、怒濤って楽しい。
ゲストの方の少ない時期や日を見計らって進めてきた工事ですが
毎日、いろんな職人さんがやってきたあの活気あった雰囲気
無くなると思うとその中にいて既にそれが恋しかったり
疲れているけれど、明日はゲストの方が来ると
どろどろにされた宿を、スタッフ全員で総力あげて掃除をした夜何十回
もう、どこでも食事をするスペースが無くキッチンも使えず
わたしがサイズを間違って頼んだ小さなピザを分け合って食べたこと

大学を卒業してすぐにお手伝いに来てくれたスタッフは
学生気分が近いからか
この工事が終わってから
なんだか、共同の卒業制作みたいで楽しかったですね
と言っていたのですが

でも、そうかもしれない。

それが学生でも、仕事でも、みんなで一緒に一つの目標に向かって進んだ小さな時間は
どんなに熱く、幅も厚い、濃厚な時間。


そんなわたしたちの血と汗と涙と笑いと人生が詰まったお部屋です。
なんて言ったら、どなたも宿泊されたくなくなってしまいますが
わたしたちの思いなどし微塵も感じない
さわやかな風が吹く素敵なお部屋となりました。

是非、充実したhouse13での滞在をされにこちらのお部屋もご利用ください。

日本ではなかなかお目にかかれない、猫足バスタブがお待ちしております!



house13roomA

house13roomAバスルーム



まだまだ、house13改造計画は続きます。
ブログの更新が滞っていますが
こうして、house13内の様子をお伝えするのもまたいろいろ知って頂けて良いものかもしれません。
また、改造報告いたします!


oto
house13

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