シアワセのおすそわけ

モロッコ、子ども、砂漠


カフェでコーヒーを飲みながら、日本の家族に手紙を書いていたときのおはなし。

隣に座っていた青年が話しかけてきて
どこから来たの?
誰に書いているの?
なんて、たわいもない会話をしていたら


思いついたようにニコニコと

『もうすぐ、うちに赤ちゃんが来るんだ!』


お兄さんの第一子が誕生するのだそう。
お産が近づいてきたから、お嫁さんは実家で待機中。

いつ生まれるの?って聞いたら
お嫁さんは、初めてのお産だからいつ生まれるかの計算をし忘れて
もうすぐじゃないかな・・・今週かな、来週かな・・・って
誰も生まれる日がわからなくて
毎日がドキドキなんだよ!!だって。



家中のペンキをきれいに塗り替えて、ピカピカに掃除して
家族全員で赤ちゃんと、お嫁さんが戻ってくるのを待つんだって。

塗り替える壁の色をピンクにしようか
水色にしようか
ペンキ屋さんと家族で会議していて
もう時間がないから早く決めなきゃいけないんだ!!

と真剣に話す青年。


赤ちゃんが来たら
女の人達はバッチリメイクをしてきれいなジュラバ(モロッコの民族衣装)を着て
男の人はスーツを着て盛大にお祝いするんだ!!!
って。


こんなにも嬉しそうに話す青年。
産まれたばかりの、可愛い赤ちゃんを抱いたママが戻ってきたら
家族みんなが大歓迎するんだろうなって想像したら
こっちまで、ニコニコがうつっちゃってシアワセな気持ち。

産まれたら、あなたも赤ちゃんに会いにおいで!っと誘ってくれました。
きっと、愛があふれた家族なんだろうなー。と想像しつつ

『インシャッラー!』


あなたのお母さんは、きっとすごく素敵な人なんだろうね。
だって、あなたみたいな人を育てたんだから、と、真面目な顔で言う青年。

母よ、聞きましたか??


・・・いやいや、そんな、あなたを育てたお母さんこそきっと最高に素敵な人である!



house13を寿退社したお掃除係のモロッコ人女性お花さんも
もうすぐ赤ちゃんが誕生するんだって
新しいお掃除係のファティマからの耳より情報。

お花さんのおうちも、ペンキ塗り替えかな〜


あぁ〜シアワセ・・・・心があったまった。

と、ぽかぽかしつつ母への手紙を書きました。



すっかる
MOROCCO MARRAKESH DIARY
協調

モロッコ マラケシュ ジャマエルフナ広場 夕日




「一緒に居るもの全員が
同じ時間を同じように幸せとして分かち合わなくてはならない。」

これが、モロッコの人の考え方。


日本人も、気を遣って協調し合う性格だけれど
モロッコ人社会の中で彼らの考えに触れたとき
日本の感覚とは驚くほど違っていた。


例えば、食べ物も分かち合う。

だから、電車に乗っているとき、バスに乗っているとき
となりのモロッコ人がお弁当を広げれば
「はい、どうぞ!」そう、差し出してくれる。

となりに座るわたしより若いモロッコ人女性が
列車の車内販売でヨーグルトを購入しているとき
あなたもヨーグルト食べる??
それとも、コーヒーでも飲む??
わたしのために、購入してくれようとしたこともあった。

見ず知らずの人が差し出してくれる親切
こんな気持ちに、たくさん元気をもらってきた。




が、「無理!」
ということも沢山起こった。

どうしても元気の出ない日。
笑える気力さえもない日。

マラケシュのメディナをとぼとぼ歩いていると、知らない人が声をかけてくる。

「どうしてそんな顔をして歩いているのさ??」
「スマイル! スマイル!!」

そんな風に、声をかけてもらえることがどんなに幸せなことかと分かっていながら
自分の気持ちが優先で

「どうやったって、スマイルなんかでないよ!!」
「どうしていつも、あなたたちは笑っていられるの!!」
と、こころの中で当たりそうになったこともあった。



友人と旅行中、いつしか友人の知人やその知人の知人までが乗り込み
モロッコ人でわいわい溢れかえった車の中
お酒を飲んで調子が上がってしまい
錯乱状態といっても過言でなかった友人が
あまりに傍若無人に自分の都合だけでわたしたちをどこまでも連れ回している状態に
すっかり不機嫌になってしまった。

友人の知人がわたしに言う。

「どうしたの?? ハッピーにならなきゃ!!」

どうしても納得が出来なかった。

お酒でテンションの上がってしまった友人に
皆がしぶしぶ調子を合わせているだけの状況。
迷惑と感じている人も中には居るのをわたしも分かっていたし
自分は彼らよりも友人と親しい関係にあるからに
わたしとしても皆に申し訳ない気持ちもあった。

そんな、しぶしぶからハッピーへって...

「友人の勝手気ままさ、これはヒドイものだと思う。」
「この状況でも、わたしはハッピーにならなくちゃいけないの??」

後部座席のわたしに振り返って話してきたその友人の知人は
前に向き直り、だまりこくって真剣に考え続けてくれた。

しばらくして、友人の知人は再びわたしに振り返り
「そうだね、それでも君は今居るみんなと協調してハッピーにならなくてはいけないよ。」

愕然とした...
自分の中の価値観のようなものが、少なからず吹っ飛んだ1つだった。

これが、モロッコ、イスラム教なのだと。



それからしばらくして、こんな事もあった。

ゲストの方たちと、サロン(居間)にてみんなで集まってあれこれ楽しんで居たとき。

どうしても、その雰囲気とは気分の合わない日本人の彼女が
隅っこで黙って座っていた。

その場は、皆が日本人で、モロッコ人の友人がひとりだけ。

私たちだって、彼女がぽっつりしているのは分かっていたけれど
それが、日本人の親切なのだ。

嫌なら彼女は、他の場所に行くだろうし
みんなと一緒に居ながらも、自分の世界の中にいる彼女
それが今の彼女なのだろうから
そっとしておこう。

そこで、モロッコの人が彼女を見逃すわけがなかった!!

彼女の横に座ってみては
「どうしたの??」と声をかけつつ

おちゃらけたギャグを見せて、彼女の笑顔を取り戻して
みんなと一緒に楽しめるようにする友人。

彼女は、「大丈夫だから。」そう言ってモロッコ人の友人に配慮するけれど
気を取り直して輪に参加するわけではなく
やはり大事な彼女の世界の中にいる。

それでも諦めないモロッコ人の友人。
何度も、彼女にそばに行ってはおちゃらけてみる。
「一緒に楽しもうよ!!」と。

両者の気持ちが分かるだけに、横目ではらはらする気持ちがあった。




そんなモロッコの人たちとの経験を繰り返すうちに
わたしも、少しずつ気づいた。

外に発散するエネルギーの高さを。

嘘でもいい、街を歩き、笑い楽しむ彼らの気持ちと自分の気持ちを合わせてみる
何かを不安に思うことよりも
今の瞬間を思い切り解放し
宇宙こそのみ込む?存在しうる全ての事柄と協調し幸せを感じる

その積み重ねこそが、全てなのではないかと。


もちろん、エネルギーのレベルがフルにキレっぱなしは実際危ない。
必ず、高いものには、低いものがあって
バランスが必要である。

自分の世界だって大切。
その中から、いろんなものが開く可能性だってある。

ただ、そのバランスがモロッコの人は絶妙に上手なのである。

人との距離が近く、誰とだって仲良く楽しく協調している彼ら
実のところ寂しがり屋で、1人を嫌う傾向があるけれど
それでも必ず1日に1回は、1人の時間を作っている。

それは、大げさなやり方でなくて
通勤に向かう徒歩の時間や、運転をする時間などを上手く利用したり
家の中でもコーヒーを飲みながら一瞬の一服でぼーっと漂ってみたり
空や、海、山、公園など身近にある美しいものと対話する

一日の中の小さな時間で、自分のこころとの対面をして
また、解放に向ける。

小さなことは忘れて、ポジティブに向かう。

解放したこころは、他人への奉仕も厭わない。
自分の時間を、人の為に使うことさえ厭わない。



それぞれのやり方、それぞれの生き方
その方法は、なんでも良いのだと思う。

ただ、わたしはモロッコに来て
彼らが共有する人との時間の在り方を知って
これはなかなか良いのではないかと、盗んでみたのです。


今では、マラケシュのメディナの高揚と気持ちが反比例して歩くことはなくなりました。

ちょっとした嫌なことだって
街中に溢れたモロッコの人々のポジティブさが吹き飛ばしてくれるし
自分もまたそのポジティブさに歩調を合わせると
街からもらった高いエネルギーと同じエネルギーを自分も発散し
よい循環が産まれています。


●写真は、日暮れの近いジャマエルフナ広場とクトゥビア。
 この広場のエネルギーの高さは、お祭り並みです。



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MOROCCO MARRAKESH DIARY
ワンミニッツ!



フナ広場の一角にあって
いつも賑わっているモロッコ料理レストラン。
低価格で美味しいと、観光客だけでなく
地元モロッカンもよく利用するお店があります。

ただこのお店待たされること、多々。
それを踏まえたうえで出かけるのですが。

案の定席につくも、放置…?

しばらくしてメニューをちょうだいと一応言うも

すかさず
「ワンミニッツ」
と返ってきました。

了解です。

数分経ったように思って
ついウェイターをちらりとみやってしまったら。

「ワンミニッツ」

あれ、また1分。増えた?
それとも、まだ彼の言う1分に及んでいないのか。


メニューもなにもないため、ぽかりとなにもない時間が発生。


時間にしたら、5分くらいでしょうか。

メニューがやってきました。

さらりと目を通し、さて、決まった!
おじさんを呼ぼうかな。
でも忙しそうだから、あちらのタイミングで
できればあちらから声をかけてもらいたいのだけど…。
こちらの様子には気づいてもらえません。

なので、主張をします!
「すみません、注文をお願いします!」

と、打てば響く
「ワンミニッツ!」

…はい。

いよいよそんなに焦るなよーと言われているような心持ちに。

静かに待っていると、まもなく肩をポンと叩かれて
ほら来たよ、と言わんばかりのウェイター。
私がそわそわと待っていたのに気づいていたかのように。

そんな私は少し慌ててタジンを頼みます。

おじさんはというと…
急ぐ様子は一切みられず。
ゆったりとした調子でオーダーをとります。

あまりの悠然たる態度にちょっと拍子抜け。

なんだか時間軸ののびきってしまったような
その後も妙にぽっかりとした時間が生まれました。

そんなにお腹が減っていたわけでもないのに
あれ、やっぱり私が少しは慌ててたのだろうか。
待つのはそんなに苦にならない方だと思っていたけれど
全くもってモロッコ人にはかなわない。

1分と言われなかったら、どれくらい待つの?
と思うところ、そう言いきられたら、言い返す余地もなく。
妙な説得力のあるような「1分間 」

ただし、それは1分でも60秒でもなく。

ちょっと待ってね
そんなに待たせないよ(つもり?)
を要約した言葉なんだと解釈。

いくらでも延びるそれは、説得力をどんどん失ってはいくものの
それは時間でも、もはや言葉ですらなくて
妙な呪文にでもかけられたような。
そんなモロッコ時間へと迷いこむ。

そして時間の概念もどこへやら。
あってないような
そんなモロッコ人の時間感覚と
その時間だからこそ持てる余裕のような
はたまた豊かさのような
それを少し体感できたような1分。


この、1分と言われることが妙に気になったのも
「ワンミニッツ!」と言われることが
あらゆるシーンであまりにも続いたから。

あちらでもこちらでも、とにかくよく耳にします。

とあるお店で革製品を探してたところ。

おじさん、この形のものの黒はある?と聞くと

返ってくる「ワンミニッツ」。

そうしておじさんは姿をくらまします。
商品をどこかへ探しに行った模様。

OK、イップンね。

ぽっかり。

どれくらい時間の経ったものか、よっぽど経ったと思うのですが
ごめん、なかったよーと、苦笑いで戻ってきたおじさん。

私はその間に、夢中で色んなものをみて
迷っていた次に行くカフェも心に決まり
すっかりお気に入りのものもみつけていました。



どうやら、英語でいう「ちょっと待ってね」の「one second」、「just a moment」などを
フランス語では、「une minute(1分)」
アラビア語でも、「ブラッティ・ワハドゥ・ダケカ(1分待って)」とも言うようです。

だから、ちょっと待ってねで本来の英語では使わない「one minute」は
アラビア語やフランス語を話すモロッコの人々のオリジナル英語。

といっても、アラビア語、フランス語はもちろんのこと、英語さえ分からないわたしは
そのまま時間の長さとして聞こえてしまったのです。


ただ、その1分マジックが気に入ってしまったわたし。
このごろ、その「イップン」と言われると
ちょっと得をしたような気持ちになるほど。

なんとなく、変幻自在な時間を手にいれられたような
そんなモロッコの呪文?「1分間 」なので
これからも、「 ちょっと待ってね 」ではなくて
お気に入りのものでももらった気分で
モロッコ時間を楽しみます!!


●写真は、屋台が出て賑わう夜のジャマエルフナ広場。



めるは
MOROCCO MARRAKESH DIARY
モロッカン幽霊





カフェにて、モロッコ人みんなががテレビに釘付けになって観ているので
「何の番組?」と近くにいたおじちゃんに尋ねると
どうやら幽霊特集の再現VTRのよう。


モロッコの、 オ・バ・ケ!??

モロッコって、カラッカラに乾燥してて太陽がギラギラで
絶対にオバケいないよねー!
なんて、前々からhouse13では話していたものだから

これは大スクープ!!!!!!?

怪談系、怖い話は大っ嫌いの私も、モロッコのおじちゃんたちと一緒にテレビに釘付け!



暗い山道をおじさんが歩いていると
遠くから白いジュラバというモロッコの民族衣装を着た女の人が歩いてくる。

近づいたときに、『アッサラームアレイコム』(こんにちは。)と
おじさんは挨拶をしたのだけれど

返事はなく...

すれ違いざまに女性を見ると

ジュラバについているフードを被り
そこから覗く真っ直ぐの黒髪に色白のお肌・・・。

それはそれはとても美しい女性。



幽霊って世界共通なんだぁ。
ふむふむと。

次にカメラが女性の姿を上から下へと映し出し...

私が見たものは!!!!!!

もちろん、足は無いんでしょう。
と、思うでしょ!?

なんと!!!!

ジュラバの先っぽに

ラクダの足っ!



思わずブブブーーーッと、噴出してしまった。
ギャグとしか思えない。

つい興奮して、ニヤニヤしながら周りのひとに
「ウソでしょ!面白すぎる!」
「砂漠だからラクダの足なの?」と聞くと
幽霊によって、牛の足だったり、ロバの足だったりするらしい。


「日本の幽霊も、白い服に長い黒髪だけど、足は無いんだよ」と
日本の幽霊について説明。

「えぇ〜!じゃぁどうやって歩くの?」とモロッコ人は興味津々。

「いや、幽霊は足がないから浮いて移動するんだよ」と私。

「そんなの、おかしいっ!!」と大拒否するおじちゃん。


幽霊が、ラクダの足だとか
足がないのが幽霊だとか
どっちがおかしいとか

ホントに、面白すぎる!!!



話はどんどん盛り上がり
モロッコには幽霊がいないと思ってたからビックリしたことを話し
日本は仕事のストレスや、家族のこと、借金を原因に自殺する人が多いこと
亡くなった後、保険金がもらえて家族の助けになったりもするんだよって言ったら

「ここモロッコは、死んだってなーーーんにも出てこないよ!
死ぬときは神様が決めるのに、なんでわざわざ自分から死ぬ必要があるんだ
日本人って変っ!!!」

その回答がいかにもモロッコっぽくて、またニヤニヤしていたら
おじちゃんたちのの視線がどんど冷たくなってきて・・・

「もうやめよう、これ以上話したら。彼女が会いに来るよ!!」
と、本気で恐がるモロッコのおじちゃんたち。

面白いけれど、なんか私もちょっと恐くなってきた...




彼女は"アイーシャカンディーシャ″と呼ばれているらしい。


その大スクープをhouse13に持ち帰り、みんなに話すと大盛り上がり!

でも、お掃除係のモロッコ人女性ファティマに
「"アイーシャカンディーシャ″知ってる?」と聞くと

「シーーッ!」

とファティマも顔を歪め、彼女の話をすると近くに来るからやめてと言う。


どうやらそのアイーシャ・カンディーシャは、悪さをするんだそうで
悪霊や黒魔術などが信じられているモロッコでは

幽霊を見る = 怖い
という日本人のわたしたち以上に、恐怖の存在のようです。


でも、このスクープは是非みなさんにお伝えしたいわたしの任務!

調子に乗ってベラベラ喋り捲っている私の前に
どうか!! アイーシャカンディーシャが現れませんように!!!




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すっかる
MOROCCO MARRAKESH DIARY
一夫多妻制

モロッコ、男性、遊園地、観覧車



随分前のことだけれど
お隣さんで深夜、悲鳴とも言える女性たちの涙ながらの声が聞こえ続けたことがあった。

深夜2時くらいだったか
あまりにも誰かがお隣さんのドアを叩くものだから
ウチ???の音かと聞き間違え
すっかりわたしも目が覚めてしまった。

ドアを叩く音が終わったかと思ったら
奇声のような高い女性の叫ぶ声や泣く声。

いったい何が起きたのだ?!
と、テラス(屋上)越しに聞き耳を立ててみるけれどよく分からない。


なんとなく話し声から勝手な想像を立ててみた。

きっと、お隣家族の若い娘が深夜2時に帰宅したのではないかと。

こちらでは、女性が1人で深夜まで外出するということはあり得ない。

もし、そんなことをしたらタダの淫乱な女性と象徴されてしまう。

実際、深夜にはそういう場所しかない訳だから
淫乱と指さされても仕方ない。

だから、お互いが泣きながら母が厳しく娘をしかりつけているのかと思っていた。




その翌日。

house13のお掃除係、house13から徒歩5分くらいの所に住む
モロッコ人女性お花さんがお掃除にやってきて、こう言うのだ。

お隣の家族のご主人の第二婦人宅がお花さん宅と目と鼻の先なのだと。

で、前日のお隣さん騒動の夜
ご主人は、その第二婦人のお宅にて脳卒中で急になくなったんだそう。


ということで、深夜2時に駆けつけたのは第二婦人といこと。

第一婦人にその訃報を伝えようと
きっと駆けてきてドアを叩いた。

そして、第二婦人とともに第一婦人一家は泣きくれていたのが
わたしが聞いた女性たちの声だった。



大切なご主人が亡くなられたことに、お悔やみを申し上げるのはもちろなのだけれど

びっくりしたことは

1.奥さんを未だに何人か持つ男性がいるということ。

1.house13のお手伝いさんのお宅がお隣さんの第二婦人のお宅のそばだったことと
  なんと早速翌朝お手伝いさんから真相を聞いたこと。

1.第一婦人と第二婦人に交流があること。
  一緒に涙を流せること。



実は、これ以前に
友人のお姉さんの旦那さんが
第二婦人を迎えていると聞いたことがあるので

一夫多妻制が健在、成立していることには知識があったけれど

お隣さん!!?

そんな身近にもフツーにあることなのだというのに、驚いた。



モロッコでは現在の法律でも、男性は4人までの奥さんを迎えることが出来る。

ただ、それは、
新しい奥さんを迎える際に、必ず先の奥さんの承認が必要で
男性が勝手に結婚を出来るわけではない。

それに基本、専業主婦のモロッコの女性たち
彼女たちを何人もお嫁さんにするということは
ご主人に稼ぎがない限りは不可能なこと。


何故イスラム教にこのような一夫多妻制があるかと言えば
イスラム教の出来た時代は、戦争などで男の人が亡くなり
女性が生活苦をする場合が多かった為に

余裕のある男性は、4人まで妻を迎え潤すというのが教えだったそう。

だから、古い時代のコーランでは現代には通用しないから
今の時代にあった新コーランが必要なんだ!
と熱く語ってくれたモロッコの人もあった。



まま、それでも
お隣さんは一つの家に二家族が住むという決して豊かな家庭でなかったかと思われるし

友人のお姉さんの旦那さんについても
とてつもなく稼いでいる訳でないのに第二婦人が居る訳で

故に、男性の身勝手を包む混む女性の懐の深さを
(自分が女性だから?)感じてしまうのでありますのはもう一つ

先日、モロッコ人の友人と出かけた際に
明らかに不自然な構成の家族を見かけたこと。

友人がそれは、旦那さんと第一婦人と第二婦人
それに、どちらかの婦人の子どもなんではないかと。

日本人のわたしからしたらそんな、なんとも不自然な構成で
楽しそうにショッピングを続ける彼らたちに
また、びっくり!!


そして思い出す。
ああ、ここは日本から見たらもう他の惑星だったんだ。



oto
MOROCCO MARRAKESH DIARY
ラクダの肉はうまい!!

モロッコ、ラクダの肉、プルーン、煮込み



生まれて初めての体験!

ラクダを食べたのです!!!!


なんて書いておりますが、実はまったく興味がなかったラクダのお肉に。

もともとクールなタチですが
食に対する興味というのがあまりないタイプ。



それじゃあいけないなあ、と思わせてくれたのはゲストの方。

モロッコではラクダのお肉も食べるんですよー。と話していたら

それは是非食べてみたい!! 食べたいじゃないっすかっ!!!

あまりに熱い彼の気持ちに、はっとする。

初めてのものを食すことへの、欲望、興奮、感じる気持ち。
わたしに必要だわ!!


そうは言っても、ラクダのお肉はどこでも売っているわけでもないし
どこのレストランでも提供してる訳じゃない。

なのに、そう思ってると出逢えるから不思議。



その数日後、グールミンという街へでかけた時。

マラケシュの普段の生活では、朝食にオムレツを食べることはまずないのですが
何故か旅行中は、カフェでチーズのオムレツと
わたしの中で決まっています。

モロッコのカフェの外れのなさも前回お伝えしたけれど
モロッコのオムレツの外れなしも相当きてます!!

卵も美味しいモロッコですが
たっぷりのオリーブオイルと、ふわふわ感と焼き具合が抜群!

モロッコ人というのは、オムレツ作りの天才なのではないかと思ってしまうほど
オムレツもこの国の大好物のひとつ。

それに、赤い牛が不思議な笑いを浮かべるラベルが目印の
日本で言う6Pチーズのようなチーズを
お店によって混ぜて焼いてくれることもあれば
別に運ばれるチーズを自分で乗せていただきます。

う〜ん、美味しい!! 幸せ!!



で、ラクダのお肉。

その日、グールミンの街で行きつけのカフェにて遅い朝食オムレツを食べに向かったとき

カフェの数件となりにある食堂
人の多さや、そのたたずまいから、ここは美味しいお店だろう!と気になっていたのですが

そのお店を横切ろうとしたとき
あ、あれ? 足が勝手に...
その店の惹きつけ度に
思わずテーブルに座ってしまった...


「おじちゃん! オムレツある??」

「オムレツはないけどメニューはあれだよ!」と壁に掛かったメニューを指すおじちゃん。

なんと!! そこには!! ラクダが!!


えー、遅い朝ではあるが朝からラクダの煮込み?

何を言っている!! わたしは朝からカツ丼も食べれる胃の持ち主。

でも、気分はチーズオムレツばっちりだった訳で...

数秒の迷いが巡ったのは正直なところだけれど
この絶妙なタイミングってないんじゃない??

「おじちゃん、ラクダの煮込み1つちょうだい!!」

「おおよ!!」



出てきた! 出てきた!!

見た目は、お肉とプルーンの煮込みにフライドポテトが乗ってるという
よく見るタイプ。

いただきます!!!


おいしい!!!!!!

ラクダには、クセがちょっとあると聞いていたのだけれど
そんなのどこよ??

牛肉にコラーゲンが多いと言ったらいいのだろうか?

淡泊なモロッコの牛肉から比べたら
コラーゲンや脂肪が乗ったラクダの方がずっと美味しいのではないか?


むむ、ラクダやるな!!
これは、house13でスタッフのみんなと試行錯誤で料理したら
かなりの美味しい食事が作れるはず。

いくらなのだ? ラクダのお肉??

以前のブログでもお伝えしたことがあるけれど
グールミンでは、生きたラクダの市があり
そのラクダは、食用の為に売買されています。


「おじちゃん。ラクダのお肉はキロいくら??」

「70DHだよ!」

え! 安!!
モロッコで販売されているお肉類
鳥、ウサギ、羊、山羊、牛、そのなかで最も高い牛肉より安い!!

マラケシュでも購入不可能なラクダのお肉ではないのですが
とにかくその安さと、夢見る美味しいラクダ料理に
まだ、マラケシュへ帰るまで数日あるというのに

うーん、クーラーボックスなど持って来てないし

干し肉が美味しいモロッコだから
残りの数日で上手くドライしながら持って帰ればいい??

車のどこか涼しいところにしまい込めば!!

買って帰ろうかと無駄な思考を一通り巡らして
はい、諦めます。



モロッコでは、野菜、魚介類、お肉
全ての食材は、味がしっかりしていて美味しいし

珍しいものでは、カタツムリ、羊の顔や胃の煮込みなど
沢山の食を楽しむことが出来ます。

そんな中、味だけで言ったら
ラクダのお肉は絶対に食べていただきたい一品じゃないけれど
せっかく来た砂漠の国ならではのラクダのお肉。

マラケシュでも、食することが可能なお店を
自分の為に
いやいや、もちろん皆さんの為に調べておきます!!

そして、house13で美味しいラクダレシピを発見したら
また、お知らせします!!




oto
MOROCCO 食/レシピ
モロッコのコーヒーはうまい!!




カフェ文化

なんと、びっくり。
知らなかった...

コーヒーやカフェの文化は、イスラム圏で始まったんだそうです。

10世紀頃には、エチオピアからイエメンにコーヒーが伝わり
イスラム教でもスーフィー派の人達が好んで飲むようになり
イスラム圏全域に伝わり

16世紀のはじめには、イエメンまたはイスラム圏のどこかで最初のカフェが出来
一気にイスラム圏にカフェが広まったんだそうな。

その随分後にヨーロッパに広まり、ヨーロッパでも爆発的な人気となったそうです。



ということで、納得。

モロッコにも、歩けばカフェに当たる?

と言うほどのカフェがあるのです。

日本で言えば、コンビニ。
これと同じ比率でカフェがある。



そしてまあ、朝から晩までカフェは男の人達で埋め尽くされている。

元々、家の外へ出ないのが女性の風習であったイスラム教なので
カフェ文化が男性へ浸透し
現在でも、カフェに男性ばかり居るのは理解できるのですが

君たち何をしているのですかね??

あまりに真っ昼間からカフェは男性陣で大盛況なので
訪ねたくなる。


1人でくつろぐ人、新聞を読みふける人。

この人も1人なのね。
そう思っていたら、お友だちが現れつづけ、大きなグループになっていることもあるし

違うグループでコーヒーを飲んでいた人が
友だちが帰ると、違うグループに加わって

あら、こちらともお友だちだったんだあ。


それにカフェは人間観察の場所でもある。

あのお、ここ歩道なんですけど...

カフェはどれもオープンなタイプで店内と屋外の席が通常あるのだけれど
その屋外の席が、ちょっぴり歩道に張り出しているなら納得できるが
歩道をすっぽり覆ってしまっているカフェが多くて多くて

カフェを横切る度に、車道を歩かなくちゃいけないのには不自由する。


そんな訳で、何をするともなく通り過ぎる人を人間観察している人もしばし。

2人以上で人間観察している場合などは
綺麗な女性が通ると
見てみて!!
なんて中学生みたいな始末...


それから面白いのは、飲みかけのコーヒーに受け皿でフタをしている無人テーブル。

どうやらこれは
僕まだ終わってないよ
ちょっと席を外してるだけだよ

というサインのようで
しばらくすると飲みかけのコーヒーの主が帰ってきて
冷め切ったコーヒーを再び嗜み始めるのです。





わたしはモロッコのこのカフェが大好きなのです。

日本で言うカフェは、随分おしゃれで美味しい食べ物メニューも豊富だけれど
モロッコのカフェは、基本飲み物のみ。

オープンな空間は、わざわざお茶にお店に入るという気負いも持たず
ちょっと足を休めるために腰掛けられ
(実際、飲み物も頼まずちょっと座っている人も良く見かける...)

1杯のコーヒーが5DH〜10DHと安く
至る所にある。

気軽にほっと一息つける場所がどこにでもあるという、すばらしい環境!








ティズニットのメディナの中心にある老舗カフェ。
レトロな感じがまたいい雰囲気!


古いものが好きなわたしは、どうしても老舗に向かいたくなる。
最近の改装でなんだか派手になってしまったけれど
マラケシュのジャマエルフナ広場で言えば、お気に入り老舗のカフェ・ド・フランス。
そのティズニット版。

ティズニットに行くと、必ずここへ寄っています。

モロッコのどこの街でも沢山あるカフェは
こうしてお気に入りを見つけて顔なじみなるのも楽しみの一つ。




パリのカフェのコーヒーなんてまずいまずい。
さすがカフェ文化の源、モロッコにはどのカフェでも外れなし
美味しいコーヒーがあります。

また、となりのおじちゃんと話が咲く!なんて楽しい出来事も。



水商売というのは、人が集まり、情報交換が行われ、文化が花開く場所。

お酒が禁止されているイスラム教では
趣向品のコーヒーと共に、こうしてカフェが集いの場所と発展しました。


モロッコへ来たならば、モロッコのおじちゃんたちと一緒に
コーヒーを飲みながら
何もせずにぼーっと常なき移ろいを眺める

そんなイスラム文化にも是非、触れてみて下さい!



oto
MOROCCO 食/レシピ
気がおも〜い、2012年サマータイムのお知らせ!





今年もやってきます!!

モロッコのサマータイム。

毎年同じことを書いておりますが
この期間は、2つの時間帯がモロッコに混在する

まか不思議な期間になります。


学生、オフィスワーカー、公共機関がサマータイム
それ以外の人々(が多数)には、サマータイムなんて関係ないのです!

だから、約束には必ずサマータイム時間で何時で
サマータイムでない時間で何時ね?
なんて確かめて約束。

街の中でも、役所、銀行、郵便局、公共機関はサマータイムでも
他のお店は、サマータイムじゃないから
公共期間と商店の開閉時間と
頭の中で2つの時間を使ってコントロールしないといけない...

また始まるのかと思うと、気が重い...




4年前から突然、始まったサマータイム。
緯度は日本とほぼ変わらないので、まず意味がないと。

目と鼻の先のヨーロッパとの関係を意識して始めたのではないかと思います。


4年前は、ラマダン中にサマータイムを実施して昼間の時間を延ばしてしまうと
ラマダンがとても苦しくなるので
計算外だったのね?
ラマダン前日に急遽サマータイムが終了...

翌年には、終了日をラマダン前日までと

また翌年には、終了日をラマダン1週間前の日曜日までと

サマータイム開始前に期間を決定するようになってきたのだけれど
開始日もまちまち。


旅行者の方は、サマータイムで運行する公共機関を乗り逃がしたり
散々振り回されて来ました...




ちなみに、イスラム教というのは太陰暦を使用している為に
1年が西暦の1年より、毎年2週間ほど前倒ししていくのです。

なので、サマータイムが使用されるようになった4年ほど前は
ラマダンが9月半ばくらいからだったかと思いますが
今年は、7月半ばくらいから。

ということは、4月頃からサマータイムを始めても
ラマダン前にサマータイムを終了していたら

3年後には6月頭
4年後には5月中旬
から始まるラマダンですから

この年は、1ヶ月ちょっとのみサマータイムをするのだろうか?

わたしの中でかなりの長い間もんもんととした疑問だった。



政府もやっとその問題をクリアしようと立ち上がった??
今年2012年から決定をしたのだそう!

開始日: 4月の最終日曜日に開始
終了日: 9月の最終日曜日に終了

そして、ラマダン期間中はサマータイムなし!!!

だそうです。


と言っても、モロッコの場合
ラマダン開始日と終了日は、その前日にならないと分からないシステム。

ということは、こうして期間を決めたとしても
ラマダン開始日、終了日前後、公共機関の利用はとても怖く...




考えれば分かること。
なぜに最初からこうして期間を決めなかったの??

それにまだ足りないよ。
ラマダン期間はサマータイムしないのだったら
予測できるラマダン期間があるのだから
サマータイムが導入されない期間も発表してしまうべきだよ!!

なのに政府の決定が、まずは始めてみてから
行き当たりばったり、その場その場で対応していく式??

なんだかモロッコのその辺りの庶民の考え方、生き方、やり方と相違ないから
本当に面白い!!





とにもかくにも今年も実施される、サマータイム。
旅行者の皆さん。
特に、サマータイム開始、終了、ラマダン開始、終了日前後に
出入国の方はお気をつけ下さい!

●2012年モロッコのサマータイム期間

  開始日: 4月29日 日曜日 午前2時
  終了日: 9月30日 日曜日 午前3時

  予想ラマダン期間: 7月20日 〜 8月18日(この間サマータイムは実施されません。)






●募集のお知らせ

  現在、house13ではhouse13にてお手伝いをいただける日本人の方を募集しております。
  基本的には、house13へ滞在いただいた方を希望しておりますが
  ご興味のある方はhouse13メールまで、ご連絡ください。



oto
INFORMATION/お知らせ
慣れたものの...




モロッコ。

アフリカであり、イスラム教であり、ヨーロッパと目と鼻の先。

発展途上国であることや、その文化の違いから
モロッコで暮らし始めた当時は
あれやこれやにびっくりして、突っ込みどころが満載だった!


そんな驚きも日常となっていくから
自分は、どんだけ肝が据わってしまったのかと
女子だけにちょっと悩んだりもしている。?


そんな中で、久しぶりに「ここまでか!」とびっくりできたエピソード。


モロッコでは、商品と店員が利用する物に違いがない事が多々ある。

もちろん、液体のものだったりすれば
開封してしまうことにはあまり問題がないが
使用した物を販売したりはしていない。

どちらかというと、そういう影響の無いもの。

それらを、フツーに店員が利用している。

商品を食べる。

売り物の絨毯で、お祈りをする。

売り物の椅子はもちろん、服、絨毯、ちょうど良ければなんでも、座る、寝る
土足で利用する...


もちろん、お客としてその店に居た場合は
販売品の上に腰掛けるように、と勧められる。


そんなことには慣れっこ
というかそれを通り越して
わたしも自ら商品の上に座っていたりするのですが

先日、イスラム教の女性が頭に巻くスカーフを販売しているお店へ訪れた時のこと。

お父さんと、おじいちゃん。
親子で営むそのお店で、お父さんの方と欲しい商品について相談していた。

おじいちゃんも他に居た女性に商品を販売し
お客がわたしだけになったら
お店の中にある椅子によっこらしょと腰掛け休憩していた。


他にも、良い商品はないかなー??
たまたま店をグルっと見回した時!!

家政婦は見た!!!

壁に飾り付けられた売り物のスカーフの一枚で、おじいちゃんが鼻水を拭いたのを!!!!!




これにはさすがのわたしも驚いたけれど

おじいちゃんという存在や
そのスカーフの位置がおじいちゃんから絶妙な場所にあったこと
そのおじいちゃんの後ろ姿

思わずもう微笑んでしまった。



あらゆる中古品が販売されているモロッコ。

特に道ばたで見かけるボロ市などでは
サビついたぼろぼろのネジ1個
同じくサビついた瓶のフタのみ

それ、どうするの??

ってなものまで販売されているのであるし

誰かが使用しているもの、着ているもの、
お互いの希望が一致すれば
その場で売買が成立することだってある。


また、砂埃のすごいモロッコでは、商品にホコリが被っていることも普通である。
だから、買い物をしていると手が真っ黒になる。

ホコリを被ったくらいじゃ、商品の価値が下がることはない。



故に、商品と使用品、あまり差がないのは分かるわけで
おじいちゃんは、血を、口についた食べ物を、拭いたわけではない。

ちょっと出てしまった鼻水。

洗えばいいだけのこと。

そういう事なのである。

ね? おじいちゃん??



先日のブログにも書いたように
こんな勝手気ままさがあるから
自分自身もずいぶん自由な気持ちで居られる。

と、厭わないけれど!!!!

買ったモノは使用する前に必ず良く洗おう!!!!
と、改めて心に誓うのであります。

旅行者のみなさんも、お気をつけくだされ!



●写真は、商品を利用するおじちゃんではないけれど
 おじちゃんの向かいか、横が彼の商店であろう道ばたに
 何故か木の枝をさして座っていた!



oto
MOROCCO MARRAKESH DIARY
魔性のかすみ






すごーい!! すごーい!! すごーい!!

きっと砂埃!!?

そのせいで、太陽が月みたいに見える!!!

興奮して取った写真がこれ。



時刻は午後5時くらい。

ティズニットとアガディールという街の間あたりで
ちょっと国道からそれて海辺へ向かった

大西洋へ沈みつつある太陽。




南への買い付けの旅の終盤
モロッコならではの天候の荒れを示す強い風が吹き始めました。

何も無い静かな海辺の小さな小さな街での滞在も
2日目には、この風で景色があやふやな感じに。



しかし、この太陽の美しさは、えも言われなかった...



ここはどこ?

わたしは、太陽から月を眺めているの?

それとも、他の惑星から太陽を見ているの? ちがう、月を見てるの??



霧のかかった幻想さは、日本でもモロッコでの他の国でも経験済みだけど
この幻想さは、霧とはまったく別の趣のある霞。

霧の場合は、大気の温度が下がることから起きることもあって
しゃんっとした、締まるような、透明感のある美しさがある。

けれど、砂によって起こっている霞は
透明感などどこにもなく
砂により視界を曖昧にさせ、こころまで惑わせるような美しさがあった。



いいもの見たなあ♪

と、house13へ帰宅した数日後
調べ物をしようとwikipediaを開いたら!!

ぎっくり!! トップページに、この写真と同じものがあるではないか!!

それは、「黄砂」についてだった。



読んでいくとなんと!!

昨日不思議に思っていた、雨の上がりの様子と同じ写真が!!

昨日、起きてみると、テラスや中庭に貼ったビニールが砂だらけなのである。

乾燥した砂漠地帯であるから砂が舞うのはこの国では不思議ない。
なので、雨上がりに風が吹いて雨が乾く前に砂が付着する
それは何度も見たことがあるのだけれど

その朝見た砂すなさは、何かが違う。
雨上がり、砂が風で運ばれてきたなら風向きによって砂の蓄積にムラがあるはずなのに
雨の跡にキレイに細かい砂が一面についていて

あーあー、また掃除しなくちゃ...
と思いつつ、あまりに見事なその様にちょっと感動。


wiki先生によると、これも黄砂の仕業。

上空に巻き上げられた細かい砂が、雨と一緒に降るのである!!


黄砂だ!! 黄砂だったんだ!!

と、自分の仮定が明確になり興奮してみたが
一通り黄砂について読みあさってみると...

結果、砂漠の砂が大気によって巻き上げられているだけという
砂漠地帯に起きる当然の現象であって...

黄砂なんて名前がどこかロマンチックであっただけで
やっぱり、タダの砂埃は砂埃...



ただ、黄砂と呼ぶのは中国で起こるこの現象で
モロッコなどの北アフリカで起きる黄砂現象には特に名前がないのだそうだけど

黄砂が日本にも届くように
北アフリカの砂漠で起きた黄砂現象で運ばれる砂は、北ヨーロッパまで到達する。

そんな砂を運ぶアフリカからの風には
シロッコ
ギブリ
ユーゴ
マラン
など、各国で名前がつけられているそうです。

そして、そのサハラの砂が上空の雲と一緒に雪と混じって降った場合は
赤い雪をヨーロッパに作ることがもあるんだそうです。

うーん、やっぱりロマンがある!


環境の違う土地に住んでいると
まだ見たことのない
その風土が見せるさまざまな美しい現象に、たびたび魅せらる。

嬉しい、楽しいことのひとつです。




●2011年から2012年、年越し砂漠の民の砂漠ツアーの写真を
 参加者の和尚さんからお借りして
 facebook house13ページにアップしました!

 星空をばっちり捉えているのが見物。
 是非、ご覧下さい。

 アルバム「年越し砂漠の民の砂漠ツアー 1日目」
 アルバム「年越し砂漠の民の砂漠ツアー 2日目」
 アルバム「年越し砂漠の民の砂漠ツアー 3日目」



oto
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